ケージぎゅう詰め猫

ケージぎゅう詰め猫~ネグレクトじゃないの?~

猫の人チームのリーダーTちゃんから、TNR現場の近隣の人からの情報でこんな現場を見つけてしまったと連絡が来ました😨

別の場所でも、「庭先で複数ケージ飼いしているのを助けて欲しい」と言う近隣の方からのご相談があったばかりなんですが、そちらの現場以上の惨状に息が止まるかと思いました・・・

この子達はかつて、出入り自由で飼っていたそうなのですが近隣から苦情が止まず、また家も崩壊しかかっている為穴だらけで猫なら簡単に外に出れちゃうので家の中でフリーにも出来ず、それ以来約2年以上ずっと閉じ込めてたと・・・・


写真ではわかりにくいかもしれませんが、ヘニャヘニャの紙皿のすぐ横に下痢便がベッチョリ。
お水はどこにも置いてません💧
ご飯は、この汚い紙皿2,3枚にチョピッとずつフードを乗せて終わり。当然争奪戦です・・・

もう1個これまた汚い3段ケージがあり、そこには何故か三毛ちゃんなど飼い主のお気に入りっぽい子が2頭だけ別にされていました。

こっちも紙皿1枚・・・。
女の子だけ別にしているんだと主張してましたが、後で調べたら女の子5頭もいました・・・

(※この日、私達に猫を持って行かれるかもしれないと恐れたのか、もう1頭一番可愛がっているらしい子猫をキャリーに隠していた事が、後から判明)

全部で11頭。よくぞ生きてきたね、これまで😿

かかりつけの病院(と言っても、お金もまともに払わずツケで通っている)の獣医さんからも色々伺いましたが、これまで感染症や極度の脱水、栄養失調などで何頭も亡くなってきたけれど、強い子だけがなんとか生き延びているような状態でした。

獣医さんからも何度も何度も指導があったのに、ちっともいう事を聞かないのでこんな惨事に・・・。

飼い主さんは知的障害をお持ちの方(でも物凄くしたたか)なので、話もスムーズに進まず本当に苦労しましたが、まずは2頭ずつ(暖が取れるよう)に分けられる分のケージを貸して設置し、まともな生活をさせてあげる事からスタート。

お水を長年飲めなかったので、もう嗚咽するほどみんなガブ飲みで・・・辛すぎて涙が出ました💦

長年出来なかった爪とぎに、大喜びの猫達・・・

飼い猫なら当たり前のはずの、フカフカベッドを初めて知ってくっついてスヤスヤの猫達・・・

とにかく、餌も水もトイレもきちんと最低限の管理する事を徹底的に指導しましたが、無駄でした。

障害支援のサポートの方からは、飼い主はちゃんと仕事も出来るし自立出来ていて問題無いレベルと聞いていたんですがね・・・。

私達が時々行って全部やり方を教えてたんですが、そのうち私が行く時間を避けるようになり飼い主が不在の日が1週間続き、久々にチェックしたらどれもこれもカピカピ状態に。。

水は空っぽ、フードはご近所さんが見かねてこれまで何度も持ってきてくれていたモノが大量にあるのに、それは何故か封を開けず干からびたパンが・・・

トイレも、キレイに掃除しないし砂も足さないのでカピカピのセメント状態に・・・

和毛(にこげ)チームのYさんが、頻繁に現場へ通ってくださり1ヵ月様子を見たものの、全く改心しない、というかもう障害あるので出来ないのです。

それなのに、「手放すのは嫌!お家を建て替えて猫達と住むの!」と夢物語を繰り返すばかり・・・

こんな飼い主でも、ネグレクトとして検挙してもらえない現実にも、腹が立ちます・・・。

認定の基準が難しい、と問題にしてもらえないのは何故なんだろう。

愛護法ってなんなんだろう。。

それでもこの後、なんとか全頭一時保護に成功したのですが、長くなったのでその話は次回にします(>_<)

和毛~にこげ~ 増山