上くんの正式譲渡が決定いたしました!
その前に少し、上くんについて説明させていただきますね。
上くんは、昨年10月の終わりに とある多頭崩壊現場から救出してきた男の子になります。
多頭崩壊現場といっても他人様のご自宅であるわけですから、あまり心象の悪くなるような表現はしたくありませんが現実問題としてできるだけ率直に書くことにします。

現場は家に入る前から 思わず鼻を押さえ顔を背けたくなるような臭いが漂っていました。
玄関内に足を踏み入れるのも一苦労で 救出活動に携わった方々は 皆 靴から長靴に履き替えたり靴ごとビニールで覆うなどの工夫をしながら玄関内へ入っていました。
部屋を靴で汚す心配からではなく、靴のまま室内に入ると靴の方に汚れと臭いが付着して使い物にならなくなるからだそうです。
私も他ボラ団体の方からビニールを受け取って自分の靴を覆い現場へと足を踏み入れました。
※小さな画像はクリックするとアップ表示が可能です※
- 上くん初日
- 保護部屋に来てひと月後
室内では 他ボラ団体さんのおかげで 猫たちは既にほぼ全頭がケージに入っておりました。
(この時までに捕まらなかった子も後日捕獲を完了し保護したとのこと)
私にとっては初めての多頭飼育崩壊現場だったので とても撮影する余裕などなく、現場の画像が載せられないのが残念ですが
ケージを部屋に置き 通路を確保できるまでには他団体さんが掃除や片づけにご尽力くださった後の現場でした。
その状態でも猫のキツい糞尿臭が充満していて 室内では呼吸するのもしんどかったです。
現場には約40頭の猫がいて その中から引き取ってきた3頭の内の1頭が、この上くんでした。
現場は上藤沢という場所だったので
上(カミ)くん、藤ちゃん、沢ちゃんと名付けました。
- 上くん
- 藤ちゃん
- 沢ちゃん
到着してすぐは 警戒していた上くんでしたが 首輪を付けられていただけあって人慣れが早かったのが唯一の慰めでした。
これで人に怯えているようでは胸が痛むなどという言葉では済まなかったと思います。

この現場から保護してきた子たちは
ほぼ全頭が尻尾が短かったそうです。
上くん、藤ちゃん、沢ちゃんも例外ではありませんでした。
猫って姉弟同士でも尻尾の長さは十人十色であるのが普通。
この現場にいた子は見た目も毛色も違うのに尻尾だけは皆一様に短いというのはあまりに不自然なことでした。
飢餓感やストレスで互いに噛みちぎってしまったのか、或は(考えたくないですが)虐待によるものなのか…
原因は不明ですが恐らく生まれついてのモノではないと思う、というのが現場で猫ボラに入った人達の共通の意識でした。
👆保護部屋でスタッフに甘える上くん👆
この現場から保護された子は人慣れが進まないどころか 人慣れする気配もないような子が多いなか、甘えっこ王子な性格の上くんは温かいご家族とのご縁にいち早く恵まれました!
そして、上くん改めチャイくんというステキなお名前をいただけることに✨
お写真には映っていないですが 先住犬ウニちゃんのいる優しくて温かなご家族といっしょにパチリ📷
チャイくんの為に環境を整え優しく迎えていただけたお陰で すぐに馴染むことができたようです✨
毛布越しに里親さんの手にモフモフするチャイくん
たくさん遊んでもらって可愛がられているのがお写真から伝わってまいりますね(*´▽`*)
愛情深いご家族に恵まれ大きな幸せを掴んでくれたチャイくん
ご家族の皆さまと共に
末永く元気で幸せでありますように♪
~橘~