ケージぎゅう詰め猫

ケージぎゅう詰め猫、完結編

ケージぎゅう詰め猫~ネグレクトじゃないの?~
【ケージぎゅう詰め猫、その後】

この現場に関わってから、もうすぐ2年が経ちます。

里親募集してから、徐々に無事決まりほとんどの子が優しいご家族の元で可愛がられています💕

譲渡後に、エイズ発症してしまって大変な子もいましたが、とても懸命に看病してくださっていました😿

そしてこの写真の左上、10歳以上でエイズ陽性、ある程度症状も出ちゃっている状態の悪い3匹を、飼い主さんの元へ返しました。もちろん、条件付きで。

あんな飼い方してた人に返すの??と、思われる方もいらっしゃると思うし、仲間からもそういう意見はありました。
いや、その意見しかなかったかもしれません💦

でも。
保護時に何度も話し合い、行政の人に立ち会ってもらって書面を交わしたにも関わらず、
「猫を全部勝手に持っていかれた」と近所の人に嘘を言いまわり、同情を誘って他の猫ちゃんをもらおうとした事が発覚したのです。

これでもし、本当に他の家の猫や野良猫を飼い始めてどんどん増やしてしまったら、なんの為に苦労して保護したのか。

全てが無意味になってしまいますから、こちらが飼い主さんと猫達を監視する形を取る事にしました。

また飼い主さんは、猫との生活を再開する事を夢見て、壊れた家屋の改築工事をし環境も整えてくれて。(もちろんエアコンも完備)

ご親族関係のおかげで、そういった費用がかけられて、これまで滞納していた動物病院への完済も出来る状況になったのも、全てタイミングが良かったと思います。


脱走防止柵はこちらで当初関わってくださっていたYさんが一緒にやってくださり全て問題は解決した為、まずは責任を持って最期までしっかり世話をする事を書面にて約束し、マイクロチップ登録などもしてもらいました。

そして今は、私が適切なフードを用意して月に1度届け、定期的に環境や健康のチェックをしに訪問しています。

保護前は、癇癪を起こしたり拒絶していた飼い主さんが、今ではニコニコと嬉しそうに世話をし、いつ訪問してもきちんと最低限の清潔を保っているんですよ✨

やっと、ちゃんと室内で暮らす事が出来ているので猫たちの状態も非常に良くなり、通院も全く必要なく、更に人が苦手だった子もいつも甘えてくるようになりました☺️

この子は、あちこちに粗相してしまう子でしたが、この環境になってからそれもなくなったそうです✨

毛並みや、肉付きも良くなってるでしょう??

私達あにまるこねくとの目指す理想が、ここにあります。

どんなに酷い飼い方に見えても、飼い主は愛情持ってちゃんと世話してるつもりでいるので、ただ保護するだけでは飼い主は自分の何がいけないのか理解出来ずまた必ず同じ事を繰り返します。

でも、粘り強く伝え続ければこのように犬猫にも人にも幸せな形が作れると、私は信じています。

もちろん、スムーズにいかない事の方が多いですが……今回のように少しでも努力が報われればなによりで。

私達は、シェルターなども無く人数も少ない小さな団体ですので、ただの保護ではない形でこれからも犬猫達を救っていけるよう頑張ります💪

(※シーバの段ボールが写っていますが、私が届けているフードは別メーカーの准療法食程度の良質なフードです。オンラインショップがこの箱をリサイクルして発送されました)